100万円で買っても、暮らしは完成していませんでした。
この記事では、購入後の修繕を、生活に必要だったこと、見積もり、自分で行ったこと、人へ頼んだことに分けて記録します。家を買った体験全体の流れは、43歳で100万円の家を買ったら人生はどう変わったのかにまとめています。
安い古い家の修繕は何から始めるのか。ここでは、生活できない問題、雨や劣化に関わる問題、急がない改善を分け、見積もりの読み方とDIYを始める前の確認手順まで整理します。
100万円で買った家は、買った瞬間に暮らしが完成する家ではありませんでした。
購入後に修繕の見積もりを取ると、全部を一度に業者へ頼める状況ではありませんでした。見積もりと実際に払った金額は、分けて考えました。
だから、全部を一度に直すのではなく、まず生活に必要なことから考え、自分でできるところと、人へ頼むところを分けることにしました。
DIYを楽しめた場面もあります。ただ、最初からDIYが好きだったわけではありません。正直、めんどくさい。それでも、住める状態を作るために、判断を続けながら約2年間暮らしてきました。
最初に困ったのは、普通に暮らせる状態がないことだった
購入時点で、トイレは使えませんでした。ベランダと軒天も傷み、軒天の開いた部分から鳥が入ったこともあります。スズメバチの巣も4つほどありました。
トイレの設置は、この家で最初に取り組んだ大きな作業でした。最初の数週間の暮らしと、使えるようになった時の変化は、トイレがない100万円住宅|最初の数週間をどう暮らしたかに記録しています。

何も知らずに買ったわけではありません。ボロいことは分かっていました。それでも海が見え、100万円なら多少の問題は引き受けてもいいと思って買いました。
ただ、住み始めると、修繕は見た目を整えるための話ではありませんでした。まず、普通に生活できる状態をどう作るかという問題でした。
200万円級の見積もりを見て、全部を直すのはやめた
修繕全体では200万円級、ベランダだけでも50万〜100万円ほどの見積もりでした。これは見積もりであって、実際にその全額を払ったという意味ではありません。
100万円で買った家に、その金額を一度に出すことはできませんでした。
そこで、「業者に全部頼んで完成させる」ことはやめました。全部を直すか、全部を放置するかではなく、何を先にやるかを分けながら、直し方を考えることにしました。
見積もりは、払った金額ではありません。でも、安く買えたから修繕も軽い、とは考えられなくなったきっかけでした。
ベランダの見積もりと、自分で生活できる場所にした経緯は、100万円の家でベランダ修理見積もり100万円|単管DIYで生活できる場所にした記録に記録しています。
自分の家の予算を整理するなら、見積書の金額と、請求書などで確認できる支払額を別の欄に書くと混同を防げます。工事全体の見積もりに含まれる部分工事を、別の費用として足さないことも大切です。
雨や劣化に直結する外側を先に見た
外装は一か所だけ直すつもりでも、足場を組むと周辺まで含めた大きな工事になりやすいと感じました。
だから、穴が空いていたり、雨で濡れて劣化が進みそうなところ、放置すると傷みが広がりそうなところは早めに対応した方がいいと考えました。一方で、見た目がボロいだけのところや、すぐ生活に支障がないところまで、全部を一度に直すことはしませんでした。
内装や見た目の改善も、急がないものは後へ回しました。ただし、内装をすべて後回しにしたという意味ではありません。雨、劣化、生活への影響で優先順位を分けた、というのが当時の判断です。
この記録を自分の候補物件に置き換えるなら、場所の名前だけでなく、「何に困るのか」で分けると、相談する内容を整理しやすくなります。次の表は、修繕を考えるための確認項目です。
| 分けて考える問題 | 自分の家で確認すること | 次に決めること |
|---|---|---|
| 生活を始められない | 使えない設備は何か。使える状態にするには何が必要か。 | 入居前に対応する範囲と、依頼先を確認する。 |
| 雨や劣化が気になる | どこが、いつ濡れるか。穴や傷みが見える場所はどこか。 | 原因と補修範囲を相談し、先に対応すべき箇所を確認する。 |
| 見た目や使い勝手を変えたい | 今の暮らしにどんな支障があるか。 | 急ぐ修繕と分け、時期や予算を決める。 |
| 自分では状態が分からない | 見えている症状と、分からない点は何か。 | DIYの方法を選ぶ前に、専門業者へ相談する。 |
見た目だけの傷みかどうか判断できない場所は、「急がない」と決めずに確認待ちにします。雨漏りや揺れがある家の安全性を、この家の修繕順だけで判断することはできません。
自分で直したのは、暮らしながら手を入れられるところだった
外壁やベランダは、自分でやって大変だった場所です。どちらも「少し直せば終わり」という感じではありませんでした。ベランダは生活する場所の一部でありながら、放っておくと危ない場所でもあります。外壁も、見た目ではなく、雨や風から家を守るための場所です。
自分で直すことが最初から好きだった、という話ではありません。正直、めんどくさい。できればやりたくない作業も多かったです。
それでも、お金がないから自分でやる。やらないと暮らしにくいから自分でやる。そうしているうちに、考えて、失敗して、直せることが少しずつ自分の場所になっていく感覚もありました。
人へ頼んだのは、自分だけで決めにくいところだった
全部を自分でやったわけではありません。大工さんには、軒天の補修や煙突まわりの穴の対応を手伝ってもらいました。
大工へ依頼した約50万円は、外部工事の請求額に含まれる木工事部分です。足場・塗装を含む外部工事全体でも、修繕全体の総額でも、軒天・煙突まわりだけの料金でもありません。DIYをやめた判断と工事の内容は、100万円の家で大工工事50万円|DIYをやめて頼んだ判断に残しています。
自分では判断しにくいところや、失敗した時の影響が大きいと感じたところは、人へ頼んだ方がよいと感じました。塗装も補助金の関係で一部を塗装屋さんへ頼みました。
安い家を買うと、何でもDIYでやる話になりがちです。でも自分の場合は、自分でやるところ、調べるところ、人に頼むところを分ける必要がありました。2年間で得たのは技術だけではなく、自分でやらない判断でした。
DIYを始める前に、相談する内容を整理する
「自分でできるか」が決まらない時は、工具や材料を買う前に、次の順で書き出すところから始められます。これは読者向けの整理手順です。
- 症状を残す。安全に確認できる範囲で、場所、気づいた時期、雨の時だけかどうかをメモし、写真を用意します。
- 分からない点を分ける。見えている傷みと、原因・内部の状態など未確認のことを別に書きます。高所に上ったり、部材を外したりして確かめようとはしないでください。
- 補修範囲を聞く。業者には、先に必要な工事、後に回せる工事、足場など共通で必要になる作業を分けて聞きます。
- 依頼範囲を決める。原因や作業の安全性が分からない部分は相談を先にし、DIYで担う範囲はその後で考えます。
見積もりを依頼する時は、「全部をきれいにしたい」だけでなく、「今困っていること」と「今回直したい範囲」を伝えると、金額だけではなく工事内容を比べる準備ができます。
急がない場所も、消えたわけではない
大きな作業を終えても、細かい補修、内装、庭まわり、浄化槽のポンプなど、気になるところは残っています。最近もエアコンから水が出てきて、どうにかしないといけないと思いながら、まだ手をつけられていません。
古い家は、一つ直すと次に気になる場所が見えてきます。直したら終わりではありません。雨や劣化、生活への影響を見ながら、何を今やるか、何を後へ回すかを決め続ける家でした。
後へ回す場所も、一覧から消すのではなく、次に確認する時期や、状態が変わったら相談する内容を添えておくと見直せます。「未確認」「見積もり待ち」「依頼する」「後で検討する」のように、次にすることが分かる言葉で残す方法です。
まとめ|修繕は、全部を自分でやることではなかった
100万円の家を買って、一番軽く考えていたのは修繕でした。
でも実際には、使えないトイレから生活を始め、見積もりを見て、全部を一度に直すことはできませんでした。雨や劣化に直結する外側を優先し、急がない見た目や内装の改善は後へ回しました。DIYした場所もあれば、大工さんや塗装屋さんへ頼んだ場所もあります。
古い家は買って終わりではなく、住みながら優先順位を決め続ける家でした。自分でやるところ、調べるところ、人に頼むところを分けながら、住める状態を作っていく暮らしでした。
安い家を買う前に考えておきたかったのは、全部を自分で直せるかではありません。問題が出た時に、優先順位を決め、必要なら自分でやらない判断ができるかでした。
購入時の費用、税金、水道、確認できた修繕費をどう整理しているかは、100万円の家を約1年10か月持った実質コスト|購入・税金・修繕費を集計に分けて記録しています。
伊東市へ移住して暮らす中で、修繕以外に良かった点・大変だった点を含めた全体の体験は、伊東市移住の体験談にまとめています。
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