100万円で買った伊豆の家で、ベランダの修理に50万〜100万円の見積もりが出ました。当時の僕には、その金額を出す余裕がありませんでした。
そこで元の広さに戻すのをやめ、家に残っていた材料で必要な場所だけを作り直しました。noteに記録した時点では未完成でしたが、コーヒーを飲み、ハンモックで景色を眺め、クロムと過ごす場所になりました。
「見積もりが高くて払えないとき、どこまで直すか」。この記録で判断材料になるのは、必要な広さへの絞り込みと、手元の材料・追加部材・工事全体の費用を分けて考えることです。
家と同じ金額の見積もりが出た
もともとのベランダは幅約2m、長さ約8m。鉄骨が錆び、床の一部も危ない状態でした。前の所有者が補修しようとしたらしく、単管パイプが途中まで組まれていましたが、安全に使える状態ではありませんでした。
業者へ相談すると、部分補修で50万円から、全面的に作り直すなら100万円前後という話でした。家の購入価格も100万円。買うためのお金と、住むために直すお金は別でした。
安全を考えれば、業者に頼む選択肢は大事です。ただ、当時の僕にはその費用を出す余裕がありませんでした。
やりたかったからではなく、やるしかなかった。
自分の家で見積もりを取るなら、合計額だけでなく、「部分補修ではどこを直すのか」「作り直す場合は何が変わるのか」を確認すると、選択肢を比べやすくなります。希望する広さや使い方も伝え、工事範囲を分けて相談するのが最初の一手です。
元の8mに戻さず、必要な広さにした
元の長さ8mは必要ありませんでした。残されていた材料の長さも考え、幅約4m、奥行き約2mの場所に作り直すことにしました。
広さは元に戻さず、材料も新しく一式そろえませんでした。家に残っていたものを使い、作る場所と使う材料を絞りました。
既存の鉄骨支柱と単管パイプを再利用し、床には残されていた足場用の鋼製踏板6枚を使いました。4mのものが5枚、3mのものが1枚。切断せず、元の長さのまま配置しました。
クロムが落ちないようにする目的で、取り外し可能な木製パネルを柵にしました。塗装には外壁塗料の余りを使いました。
読者が自分の場合を考えるときは、「元と同じ大きさに戻したい」のか、「過ごせる場所がほしい」のかを先に分けてみてください。そのうえで、残っている材料の種類・長さ・数を書き出せば、業者に再利用の可否を尋ねる材料になります。材料があることと、使えることは別の確認です。
掲載した写真2枚が、この記事の家の写真かどうか、また、いつ・どの工程を撮ったものかは未確認です。修繕前後や安全性を示すものではありません。

新しく買った部材は約2万円。総額は分からない
新しく買ったのは、クランプ、ジョイント、ベースプレート、キャップなどの金具・部材です。その支払いが約2万円でした。
ただ、「2万円でベランダを直せた」という話ではありません。
| 記録 | 金額 | 含む範囲・確認限界 |
|---|---|---|
| 業者の見積もり | 50万〜100万円 | 防水・鉄骨補修・床の張り替えを含む見積もり。実際に支払った工事代ではありません。 |
| 追加購入した部材 | 約2万円 | 新たに買った金具などの部材代だけ。工事総額ではありません。 |
| 今回の修繕全体 | 未確認 | 既存材料の取得費、工具代、作業時間を含めた総額は確認できていません。 |
表は横に動かせます。表にフォーカスすると左右キーでも読めます。
見積もりと約2万円では、含まれる範囲が違います。同じ工事を安く代替できたとは言えませんし、差額を節約額として数えることもできません。
自分の修繕予算を整理するなら、次の順でメモすると比較の条件をそろえやすくなります。
- 見積書の工事項目を確認し、何を直す金額なのかを書き出す。
- 手元の材料と、これから購入する部材・工具を分ける。
- 購入額の記録がないものは「不明」とし、合計できる支出と分けて残す。
- 自分で担う作業と業者に頼む作業を分け、同じ工事範囲で比較する。
この家の約2万円は、材料を一式買う場合の予算には使えません。手元に何もない場合は、必要な部材を洗い出すところから見積もる必要があります。
部材代が少なくても、作業は危険だった
一番危なかったのは、長い単管パイプを立てる作業でした。重さがあり、バランスを崩すと危険です。錆びた鉄骨をグラインダーで切る作業もありました。
当時の僕は、安全装備が十分とは言えませんでした。追加部材の支払いが少なくても、作業の危険が小さくなるわけではありません。安易におすすめできる作業ではありません。
第三者による検査、耐荷重、耐久性は確認できていません。この記事は僕が何を選んだかの記録です。同じ作業を再現するための施工手順や、安全設計の資料ではありません。
業者へ相談するときは、「既存の鉄骨や単管を残せるか」「床と柵はどのように確認するか」「希望する使い方に対して何の補修が必要か」を質問項目にできます。広さや部材の数をまねるのではなく、自分の家で確認する項目として使ってください。
未完成でも、コーヒーを飲む場所になった
noteに記録した時点では、塗装は途中で、屋根もありませんでした。現在の完成状態は、この記事では確認できていません。
それでも、コーヒーを飲める場所になりました。ハンモックを置き、景色を眺めることもできました。クロムと暮らすための生活空間になりました。

元の大きさに戻すのをやめ、残っていた材料で必要な広さに縮めた結果、未完成でも暮らしの中で過ごす場所ができました。
大工に頼んだ工事もある
この家では、自分で直すのをやめて大工に頼んだ工事もあります。今回のベランダだけを見て、「安い家はDIYで何とかすればよい」とは言えません。
人に頼んだ時の判断は、100万円の家で大工工事50万円|DIYをやめて頼んだ判断に書いています。
自分で直す範囲を考えたい方は、DIYで直せるものと業者に頼むべきものもあわせて読んでみてください。
購入時の費用、税金、水道、確認できた修繕費を含む家全体の記録は、100万円の家を約1年10か月持った実質コスト|購入・税金・修繕費を集計にまとめています。ベランダの追加部材約2万円と、家を持つ費用全体は分けて読んでください。
修繕を一度の工事だけでなく暮らしの中で考えるなら、古い家は買って終わりではなく、直しながら暮らす|100万円の家の修繕記録へ。
出典(本人のnote):100万円の家を買ったら、ベランダの修理見積もりも100万円だった話


