「伊豆の安い家研究所」という名前でサイトを始めた。安い物件を集めて紹介するだけのサイトではない。自分で100万円の家と20万円のリゾートマンションを買い、所有して初めて分かったことを記録したいと思ったからだ。
価格だけでは分からなかった
100万円の家は、購入時の総額が約150万円になり、その後に大工工事で約50万円かかった。20万円のマンションにも、所有している間の管理費や修繕積立金がある。
販売価格は分かりやすい。しかし、暮らし始めた後のお金と手間は、物件情報だけでは見えにくい。
成功談だけにしたくない
安い家を買って自由になった、とだけ書けば分かりやすい。しかし実際には、トイレがなく、災害用トイレと犬用のペットシーツで生活した時期がある。煙突の穴の位置も間違えた。冬は寒く、修繕は想像以上に大変だった。
良い部分だけを切り取ると、これから買う人の役には立たないと思う。
宅建士でも分からないこと
宅建士として、権利関係や契約について確認できることはある。それでも建物の傷みや工事の難しさまで、資格だけで判断できるわけではない。
知識があるつもりでも、実際に所有し、自分で直して初めて理解したことが多かった。その違いも記録したい。
研究所という名前
私は不動産会社として物件を売る立場ではない。安い家を買えば幸せになると勧めるつもりもない。購入費用、固定資産税、管理費、修繕費、作業時間を一つずつ記録し、生活として成立するかを考えたい。
結論を先に決めず、うまくいったことも失敗したことも材料にする。その意味で、メディアより研究所という言葉が合っていると思った。
他の人の体験も集めたい
安い家の経験は、物件や人によって大きく違う。戸建て、空き家、別荘地、リゾートマンションでは問題も異なる。自分一人の経験だけで伊豆全体を語ることはできない。
このサイトでは、他の購入者の体験談も募集する。成功だけでなく、修繕、管理費、売却で困った話も残していきたい。
このサイトで記録すること
まずは、自分が買った100万円の家について、購入総額、固定資産税、修繕費、DIYの失敗まで順番に書く。屋根や外壁を直した記録も、完成写真だけではなく、なぜ直したのか、どこで迷ったのかを残したい。
リゾートマンションについては、販売価格の安さより、管理費や修繕積立金を含めて考える。今後、伊豆の物件を取り上げる時も、価格だけで買い得と判断せず、所有してから続く費用を調べる。
AIも調査や整理に使いたいが、実際に見たこと、払った金額、自分で感じたこととは分けて扱う。分からないことを分かったように書かない。小さなサイトでも、その姿勢を積み重ねることで、安い家を検討する人が現実を考える材料になると思っている。
個人だから書けること
私は物件を売る必要がないので、買わない方がよいと思った条件も書ける。DIYを勧めながら、危険な工事は業者に頼むべきだとも言える。自分の失敗を隠さず、判断材料として並べることが個人サイトの役割だと思う。
読んだ人に同じ生活を選んでほしいわけではない。買う人も、買わない人も、価格以外の費用を知ったうえで判断できるようにする。そのための記録を少しずつ増やしていく。
書いた内容は、状況が変われば更新する。物件価格も工事費も一度調べて終わりではない。調査日と根拠を示しながら、長く読める記録にしていくことも、この研究所の課題にしたい。
まとめ
伊豆の安い家研究所を始めた理由は、安い家をすすめるためではなく、「安い家を買った後に何が起きるのか」を残すためだ。家賃を下げることで人生の選択肢は増えるのか。修繕を含めても低コストで暮らせるのか。まだ答えは一つではない。自分の家と生活を使いながら、これからも記録していきたい。

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